たかびっちの日記

思ったことをダラダラと。巳年っぽいブログでございます。

時間の価値に気づくこと

こんばんは。

今日、少し前に修理したmacが起動しなくなったのでAppleに電話したところ、話の相違などで対応に不満があった上に15分の保留に怒ってしまい、埒があかない通話を50分もしてしまいました。
一方先月末は、堀江さんのロケット打ち上げの動画制作の仕事を頂き北海道にいたのですが、あの一瞬で多くの感情が動き、多くを考え、たった数分で大きな価値が生まれる瞬間を目の当たりにしました。
前者の無駄さを猛烈に反省しつつ、感じたことを書いてみます。

 

ほんの数年前まで全く気づかなかったのだけど、何よりも大事なものは”時間”である。
誰しもに平等に流れており、1日は24時間しかない。完全に有限なもの。
よく時間を使うという表現をするけれど、どの瞬間も死まで1秒ずつ刻まれて減り続けているので、時間を使わないというオプションを行使することはできない。
例えばお金は理論上無限に増やすことができるものだけど、いくらお金持ちでも無限に生きることはできない。

近代は貨幣制度という発明のもと、価値を保存して経済活動することで社会は発展してきた。多くの人は時間を切り売りしてお金を稼ぎ、企業などの集合体はそうやって稼いだお金を再投資することで大きくなっていく。
つまり聞こえは悪いが、労働という形で時間の総量を集め、それで生まれたお金の一部だけを給料として分配することで時間を搾取している。分かりにくくなっているだけでお金は時間が形を変えたものに過ぎず、時間とは命そのものである。
これに今まで気づかなかったことに戦慄した。そして気づいたところで、大きく生き方を変えるには多くの習慣から抜け出さなければならない。

先日メタップスが発表した”タイムバンク”というサービスがある。http://timebank.jp
時間の再発明をテーマにしており、個人の時間を市場取引することができるようになるものだ。これによって市場原理のもと時間の価値が決定されるので、”時間市場”が生まれることになる。
これの意味することは前述の時間の搾取からの脱却が可能になることであり、近代を席巻、いや独占していた金融市場とは全く別の世界が生まれるのだ。

力のある個人は逃れようのない搾取に別れを告げ、どちらの世界で生きていくかを選択できるようになる。時間の価値が低い人は今まで通り搾取されつつ生きていく他ないが、シェアリングエコノミーの普及やベーシックインカムなどのシステムによってセーフネットは構築されつつある。要は何もしなくても生きていくことは限りなく近い未来実現されるはずだ。


今現在のシステムをうまく利用して拡大してきた人たちにとっては不要(邪魔)な仕組みであるけれど、そのシステムの上では不利だった人にとってはまさに革命。合うも合わないもひとまとめのシステムに押し込んでいたのだから歪みが生まれるのは当然であるし、スマホの普及でその土壌は整いつつある。
そして時間は有限。お金のように蓄積しつつ価値を高める事はできないため、必然的に新陳代謝が促され、現在によく見られるようなレイヤー構造は形成されにくい。以前の記事でも書いたように生物として新陳代謝がない事は死を意味するため、まさに進化のためのシステムとも言える。

さらにこのシステムが機能した場合、個人にとっての信用を積み重ねることでその価値はより強固なものになっていき、データとして可視化できるため、時間は”資産”となりうる。資産を持つものが強いのは金融市場を見ての通り明らかなので、一個人が自らの信用をもとに時間資産にレバレッジをかけて活動ができるようになれば…その先どんな世界が待っているのか、この目で見ることができるのは非常に楽しみである。


よく聞く”チャレンジに年齢は関係ない”というのは、半分正解であり半分間違いであると思う。その時点が最も時間を保有している瞬間である一方、それが早ければ早いほど当然残された時間は多いからである。
序盤で書いた通り時間は一方通行で流れるので、残された時間(命)は刻一刻と減っていく。何もしなくても失われていくのなら、自らの意思で行動をする生き方をしたい。それこそが”自分の人生を生きるということ、時間を使うということ”だと思う。
それは、つい捉われてしまう常識や、無意識に時間を浪費する習慣などから脱却していく事を意味する。

幸か不幸か、僕らは既存のシステムが崩壊していく最中に生きています。
時代によっては、というかほとんどの歴史は個人では抗えない枠組みの中で個体の一生を終えるしかありませんでした。だけど僕らは歴史を学び、世界中の現状を把握し、繋がり、発信し、検証し、物事をゼロベースで考え、そして変えることができます。
受動的な人生を生きる選択肢もありますが、敢えて考えることをやめずに行動していく人生を選ぼうと強く思いました。頑張るぞー。

 

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